追い焚き配管洗浄の仕組みはお鍋の灰汁取りの原理

2025年6月27日

コジワンツールズの販売する追い焚き配管洗浄ヘドロンを使用すると、汚水の水面に汚れと反応した大量の泡のような塊が形成されます。

時間の経過とともにその泡は引いて行きますが、汚れが多い場合は水面に汚れを包括した泡状の塊が残る場合があります。

これは洗剤の設計によります。

洗剤のフロック形成（凝集・凝結）効果

追い焚き配管内の汚れを洗浄するとその汚れは微粒子になって汚水中に分散します。

追い焚き配管洗浄の仕組みは、浴槽内に作った大量の洗剤を追い焚き配管に循環させながら洗浄する仕組みです。

もともと給湯設備が持っている水の循環の流速を利用したいうなればフラッシング洗浄です。

しかし、せっかく落とした汚れも再度追い焚き配管に戻ってしまうと洗浄効果が低下してしまいます。

そのため、いうなればお鍋の灰汁取りのような効果を設計上狙わなければなりません。

ちなみに、お鍋の灰汁（アク）取りを卵の白身で行う技法をご存じでしょうか？

古くから伝わる伝統的な料理の知恵で「卵白清澄法（らんぱくせいちょうほう）」や「卵白吸着法」などと呼ばれますがそのイメージがフロック形成です。

灰汁取りにおける卵白のような機能が、つまり洗剤に設計されているフロック形成（凝集・凝結）効果です。

それにより洗浄効果により配管から剥がした微粒子状の汚れたちを互いにくっつけ合って、より大きな塊（フロック）を形成させることで、水面上に浮かせたり沈降（フロック＝塊で沈める）させることで、配管への再流入、再付着を防ぐ効果を狙った洗剤の設計によります。

水面に浮いた、フロック形成されたものを

と言われれば、そうですあらかじめ意図的にそうなるように設計された洗剤ですから…という回答になりますし、

というご意見もあるようですが、

フロック形成により汚れの再循環・再付着を防ぎつつ、お客様も『凄い！』となるので、

と言えるので、洗剤を設計した担当を褒めてあげたいものです。

ついでに触れておきますが、市販の一般消費者でも買える追い焚き配管洗浄剤の中に、循環口金具にカップを嵌めてそこに洗剤を投入して吸入させるタイプのものがあります。

あれは一言で言ってしまえば

当社の洗浄剤『ヘドロン』は浴槽に約100リットルの洗浄液を作ることを前提としています。

それだけの洗浄液を作らないと、洗剤と汚れのバランスで、洗剤量＝洗浄液が少ないと、早々に汚れに対して洗浄力が飽和してしまい洗浄しきれないケースが出ます。

エアコンを500㏄程度の洗浄スプレーだけで綺麗にしようとしていることをイメージしていただければわかり易いのではないでしょうか？

この辺も『ヘドロン』が業務用洗剤たるゆえんでもあります。

当社では追い焚き配管洗浄剤『ヘドロン』を販売していますが、原則講習を受けていただいた方に販売しています。

今回の記事では講習の内容をちょっと出ししていますが、講習の中身をあまり無料公開してしまうと有料で受けていただいた方に申し訳が無くなるので踏み込んだ情報の公開についてはここまでとなります。

既に追い焚き配管洗浄サービスについて十分な知識を持ってらっしゃる事業者様には洗剤のみの販売もしております。

5回分をワンセットにて販売しております。

料金・購入については下記より確認ください。↓

本製品は業務用となります。一般個人の方がご自宅で個人的に使用することを推奨しておりません。本製剤を使用して洗浄施工する際は必ず専門の技能を持ったサービス会社が施工することを前提としております。
本洗剤は『コジワンサービス株式会社の実施する風呂釜追い焚き配管洗浄キット・講習』（以下『キット・講習』と称す）を購入・受講された方向けに販売しております。
キット・講習を購入・受講せず本洗剤を購入される方は、使用手順以外の問合せや使用によって生じるいかなる責任も当社は一切関与するものではございません。購入者の知識・技能・研修、経験に基づいて自己責任にて購入・使用してください。
5回分のセット販売のみとなります（バラ売りはしておりません）。
転売や譲渡は禁止しております。当社または当社代理店より直接購入をされたお客様以外の問合せ対応、使用によって生じる責任は一切負いかねます。
本来の用途以外での使用によって生じる責任は一切負いかねます。

【ヘドロンを使った追い焚き配管洗浄】

ブログに戻る