業務用酸性洗剤D3とRSPは石材に使用してもいいのですか?

業務用酸性洗剤D3とRSPは石材に使用してもいいのですか?

原則、石材に使用することは非推奨です

よくある質問に、

『D3とRSPは石材に使用しても大丈夫ですか?』

という質問があります。

おそらくは浴室の床や壁、浴槽淵等に採用されている石材の洗浄を想定した質問かと存じます。

結論から言うと

基本的に石材については使用をお控えください

というのが回答となります。

と言ってもこれはD3やRSPに限らず業務用酸性洗剤全般に言えることとなります。


比較的酸に強いイメージの浴室石材・人造石も油断大敵

おそらくハウスクリーニング等の清掃事業者さんであれば浴室に石材を採用したタイプで酸性洗剤を気兼ねなく使用して問題になったことは少ないのではないでしょうか?しかしそれはたまたまかもしれません。

一般的な分譲マンションでもややハイグレードなお部屋や注文住宅のような戸建ての浴室で採用される石材は酸に強い樹脂系・クオーツ系の人造石や御影石(花崗岩)が多く、石英(クォーツ)や長石を主成分としており、酸に対して強固です。

ですが油断は大敵です。

高級ホテルやタワーマンションの特別フロアやデザイン性を重視する豪邸の場合、意匠性(見た目の高級感)を優先して酸に弱い大理石やトラバーチンを貼っている浴室が採用されている場合があるので注意が必要です。

人造石でも樹脂系・クオーツ系の人造石ならば酸に強いですが、骨材に大理石を使いバインダーにセメントを使用しているセメント系テラゾータイプの人造石の場合は各段に酸に弱いものとなり酸焼けのリスクが高まります。

 

磁器タイルはOK!ただし…

石材のようにも見える磁器タイル、商業施設や住宅の浴室・床・外壁などで使われる「磁器質タイル(1200℃以上の高温で焼成された粘土・石英・長石系)」は、酸性薬品に対して極めて高い耐性を持っています。

主成分がシリカ・アルミナであり、高密度に焼き固められているため、酸性洗剤や強い洗浄剤を使っても表面が溶けたりツヤ落ちしたりすることはまずありません。

ただし…

タイル自体はびくともしなくても、タイル同士の隙間を埋めている目地は注意が必要です。「セメント系目地」はアルカリ性(炭酸カルシウム成分を含む)のため、酸性洗剤をかけると化学反応を起こして白く泡立ち、脆く(脆化)なる場合があります。

長時間の塗り置きをすると目地が劣化する場合があるので目地に反応が強く出ている場合は短時間で仕上げて濯ぎ切るか、使用を控えてください。

 

石材の種別を見極めることの難しさ

「大まかな分類(大理石か御影石かなど)」は目視で判別しやすいですが、「詳細な石種(酸に強いタイプか弱いやつか)」まで正確に見極めるのは石材に精通している方でも迷う場合があります。

したがって販売元としては一律で

D3・RSPは石材に対して使用することは推奨いたしません

というスタンスとなります。

 

レストレーション(復元)に自信のある方は試してみても!

石材表面に焼けやくもりが出ても研磨等によりレストレーションすることに自信のある方は洗剤で早めに汚れを落として、石材の表面をレストレーションするという手法も有りです。

コジワンツールズでは、レストレーションに興味のある方は下記講習団体『RSA Japan』さんを推奨していますのでご参考にしてみてください。

どうしても試したいという場合は、自己責任にて以下をお試しください

洗剤を1滴だけ目立たない場所に小さく垂らし、1〜2分置きます。シュワシュワと微小な泡が出る、または拭き取った後に艶が消えて白くなる場合は大理石等の酸に弱い石材となります。

変化が無い場合は御影石等の酸に強い石材という判断になります。

また硬度(硬さ)でチェックする場合、大理石は非常に柔らかく、金属製のへらやコインで目立たない端を引っかくと傷がつきますが御影石はビクともしませんのでその辺で見極める方法もあります。

D3もRSPも塩酸や硝酸、フッ化系のようなパンチ力のあるものではなく、相手素材に対してはマイルドな部類ですが、とはいえ長時間の塗り置きやすすぎ不足はリスクを高めますので、石材に関しては別のアプローチをお勧めしております。

参考にしていただければ幸いです。

 

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